Sunday 11 November 2018

2018AW in CEMENT and special POP UP store in Laforet.

気づけば11 月。

私の約束(ブログ頑張って書きます)なんて言いながら約4ヶ月の放置。苦笑
許してやってください、おそらく私の夏が楽しすぎて忘れてしまっていたのでしょう。。。 



恋しい日々がもう既に遠い記憶なendless summer。

冬の到来を少しづつ感じるindian summer。



CEMENTの秋冬ラインナップは私の好きなものを集めた、より私にしかできないクロスオーバー。
そして2018 AWはモノを探すのに色々と苦労したシーズンでした。 
ですがそういう時に限って最後の最後で切り札が出てくる。
毎回その気持ちに慣れずやきもきするのも恒例行事。
さて、そんな秋冬最後の恒例行事が来週末より始まります。



CEMENT by JUN MIKAMI   POP UP STORE in LAFORET

「SHIRO IRO 」 

11月17日(土)~24日(土)の1週間限定にて今年で通算8年目となる
ラフォーレ原宿2FスペースにてPOP UP STOREを開催します。



既にインスタグラムでも告知

(やはりインスタグラムの方が早くて便利ですよね。。。)
済みなのでこちらのブログでは割愛しますが今回も私と三上さんで企画し、セレクトした
アイテムがこの日の為に並びます。

テーマより、今回は白を基調としたアイテムを集めました。

そして三上さんと私で毎年この企画の事を1年前から考えており、今年はやったことのないことをしようと言うことで初めての「子供服」を提案。

私も三上さんも子供がいないのに子供服。 
私の場合は子供が大好きすぎる!という情熱のもとで、もし自分に子供がいたらこんなの着せたいなという独断と妄想でバイイング。
子供の洋服ってなんでしょう、見るだけで気持ちが孫に服を買ってあげるおじいちゃんおばあちゃんのような気持ちにさせてくれますよね。笑
そんな子供服と並べるものはランジェリー、陶器、アンティーク、手織りのバッグetc...

無垢なものと官能的なもの。 この組み合わせすごく好き。



何者にも染まっていない白がやがて時間の経過と共に色を帯びる。 


秘められた官能。 


少女性。 



今年のラフォーレもきっと楽しくなると思います。
どうぞお楽しみに。

tajima











Tuesday 12 June 2018

Aldanondoyfdez arrived.

先週日曜からすっかり入梅しちゃいましたね、こんにちは6月。
太陽の7月生まれである私が最も苦手な季節、6月。 
私の友人で同じ7月、獅子座生まれの友人曰く「6月は太陽が雲に隠れてしまうので一番エネルギーが弱まる月」と言われて妙に納得。
それからその言葉を信じて6月はじっくりとやり過ごすようにしております。 

さてそんな曇り空な私の心に陽気な国スペイン、バルセロナより待ち焦がれていた靴達が到着しております。 

Aldanondoyfdez (アルダノンドイフェルナンデズ)
デザイナーは靴職人の2人組、CatuxaとIgnacio。
公私共にパートナーである彼らは元々12年間、建築の仕事をしておりその後靴作りの世界へ二人で転身。その後バルセロナで屈指の名靴職人と言われるPitu Cunilleraと Carlos Piñolの元で6年間修業した。 
彼らの靴は基本的にひとりひとりのお客に向けた、すべてオーダーメイドの靴なのですがそこを私のわがままでセミオーダーさせてもらいました。 
昨年2018春夏メンズ買い付けの後、知人を訪ねてバルセロナに行った際に紹介してもらい、いつもの直感でこれは作ってもらおうとその場で決めたのです。

私がオーダーした型は3型。それとアトリエで私が膨大なレザーの中から選んだのは
3種類のレザー。 























先ずは intrecciato(イントレチャート:編み皮)を贅沢に使用したプレーンなレースアップ。 
このイントレチャート、ボッテガヴェネタで皆さんご存知だとは思いますが全て手作業で編み込まれており、特にこちらで使用しているレザーはスペイン、マヨルカ島(靴ブランドのカンペールで有名)の職人によるもので網目のずれがない、非常に美しいイントレチャートレザーなのです。
黒、ブラウンは同じ網目ですがベージュのスウェードは違う編地になっており是非その目で見てもらいたいです。 
シューズのデザインがシンプルだからこそ際立つレザーの美しさ。



























こちらはそのイントレチャートとシンプルなカーフを組み合わせたレースアップですが
ヒールからかかとを覆い尽くすようなデザイン、無骨ながらも佇まいが非常にエレガント。 こちらで使われているカーフレザーも実はスペシャル。
次の靴を紹介する時に説明しますね。 



























最後はこちら。モカシンスタイルなのですがアッパーやサイドに空間を持たせ、履いた時にチラ見えする肌がなんともセクシーなのです。ノーズも長すぎず、ワイズも細すぎず程よいサイズ感で履いた時の印象がかなり良いです。

こちらのシューズに使われているカーフ、先ほどのカーフ、すべての靴のソール、インソールに使われているレザーはIgualadaというバルセロナ近郊の小さな町のタンナー(皮の加工職人)より仕入れています。 このIgualadaという町、多くのラグジュアリーブランドを顧客として持ち、エルメス等もこの町のタンナーより皮を仕入れているとの事。

とにかく素材使い、履き心地がスペシャル。 
待ちに待った甲斐があるってものです。 
そしてこのオーダーも日本はCEMENTのみのエクスクルーシブ。 
良いですよね、エクスクルーシブって。 貴方だけの特別。 

そしてどんなスタイルに合わせてもキリッとスタイルを引き締めてくれます。
古着で外しても靴が補ってくれる。
美しい靴の魔力。美しい靴は何足あっても足りない。

是非お店に来て見てみてくださいね。

素敵な靴で夏の思い出作ってみませんか?











Friday 4 May 2018

CHALAYAN 2018SS collection

ゴールデンウィークも後半に突入、その割には都内に人が多い印象。
かくいう私もしっかりとお店におります。私のゴールデンウィーク的、労いの旅が月末にあるのでそれまではしっかりとやることやっておかなくては。 
なんて言ってますがこの時期は私の心もお店もまったりムード。 
心落ち着く季節です。 

さて、ほんと私のブログ更新が遅っ! という声が小さく聞こえてきそうなのですが
はりきってご紹介。 

CHALAYAN (チャラヤン) 

CEMENTでは今期より初登場なこちら、私の世代には懐かしい名前の響き。
イギリスを代表するデザイナー、フセインチャラヤンによるレーベルCHALAYANです。 
説明するまでもなく現イギリスデザイナーの中でも別格、というよりかは自分の表現したい事に真っ直ぐなアーティストといった方が良いのでしょうか。私自身、当時チャラヤンの洋服に袖を通していた事はなかったのですが(若かりし頃には簡単に買える値段ではなかったので)前衛美術の様な彼のパフォーマンスは視覚を刺激するのには十分すぎるほどにセンセーショナルでした。 


私の好きなコレクションはこれ。













96年のBurkaをテーマにしたコレクション、宗教をモチーフとする事自体、当時もNG(現代でも十分にダメだとは思うが)な中、こんなにも挑発的なプレゼンテーションはなかったと思います。 

話はちょっとそれますが、後に私が仕事をする事になった方がおりまして、私が高校生の頃(約23年前)に雑誌で見て強い憧れと共にわざわざ北海道から一度だけ訪ねた、原宿にあった伝説のお店「PERV」の元オーナーがチャラヤンの卒業制作のピースを大事にもっていて(当時チャラヤンをPERVで扱ってたと話を聞いた気がする)彼の話によりますとそのピースは洋服を地中に埋めて、土の中のバクテリアによって侵食させ、その侵食をデザインにした、なんともエキセントリックなコレクション。
チャラヤンの活動のエネルギーはそんな25年近く前から今も続いているのだからすごいの一言しかない。

私の記憶の中で時偶その名前が出てきていたものが今私の店に置いてあるのだから感慨深い。 

今回私が買い付けたのはこちらのルック。 初取り扱いなので少なめ。













































 


















ほぼボトムメイン。ちょっとだけトップス。 
まずは肩慣らしに取り入れやすいボトム類でぜひ楽しんでみて。 


丈が非常に短いショーツで挑発するのも悪くないと思うけどどうかしら?
tajima




Saturday 14 April 2018

POSTELEGANT 2018SS collection

今週末からタイでは旧正月「ソンクラン」 別名「水かけ祭り」が始まりなんだか楽しそう。かくいう私も来月、自分への労い旅行に行くつもり。楽しみ。 
気温があがってくると色物が着たくなるのは遺伝子からの信号か、私はそんなに着ませんが女性が着る「赤」ってすごくセクシー。 
そんな赤いコレクションが目を引く、2018春夏で一番の推しブランドがCEMENTに登場です、しかも春夏の取り扱いは都内はCEMENTのみ! の勝手にエクスクルーシブ感。
とにかく良いんです。 

POSTELEGANT (ポステレガント) 

デザイナーの中田優也氏は名古屋学芸大学在学中に渡仏、Académie Internationale de Coupe de ParisLutz Huelleを卒業、Lutz Huelleでのスタージュ後に帰国。帰国後に名古屋学芸大学を卒業しその後文化ファッション大学院大学に入学、そして首席で修了。
様々な企業でのデザイナーを経て自身のレーベルをスタート。 

素晴らしい経歴。当たり前の様にコレクションの完成度の高さも◎なのです。
特筆すべきはその素材使い。とにかくマニアックな素材への探究心がコレクションの完成度を更に高めており、ただただ唸るばかり。。。  
ビジュアルセンスも良い。 
私、良いしか言ってない。。。 とにかく言葉要らずのカッコよさ。



SS18のシーズンテーマを伺ったところ、特に毎シーズン決めていらっしゃらないとの事でしたが、シーズン通して意識している事は

「違和感を持たせる」

だそうです。

普通っぽく見えてどこか違和感。 

僕がとても好きなキーワード。 だから無意識のうちにコレクションが好きだったのかもしれないですね。




















レザーシャツは私のイチオシ(既にSOLD OUT )でした、裏地の始末の良さがシャツの仕立てを更に際立たせ、革の艶も極上。




赤いTシャツとパンツ(両方ともにSOLD OUT)Tシャツの素材にはユーカリの繊維が
編み込まれていて(香りはしませんよ、念のため)極細の番手で織られた布地は薄手ながらも芯のある凛とした佇まい。 
そこに光沢素材のパンツで赤のコントラスト。 























歪んだギンガムチェックの素材には和紙を繊維として組み込み、形容しがたい素材のコントラストが服のシンプルなシルエットを際立たせております。
合わせたベルトはPOSTELEGANTの定番でもあるデッドストックのアルミニウムバックルを用いたもの。 






















同じくギンガム素材のバッグ。持ち手はレザー。ショルダーにもトートにも出来るバッグ。
私はルックと同じくトート持ちをおすすめ。


ブログで紹介するまでの間に(ブログの頻度が遅いというか間に合ってない 汗)

ソールドアウトも出始めております。 
まだ先ですが秋冬のコレクションも私、、唸ってました。笑


袖を通した瞬間から既にセクシー。 


とっても大事。 


tajima 




Friday 6 April 2018

Y-PROJECT 2018SS collection.

受注会も盛況に終わり、ようやく長かった繁忙期も緩やかにいつものペースに戻りつつあります。 ご来場頂きました皆様有難うございました。
いつも春の季節、特に3月4月はほぼ記憶がない(大袈裟なようで大袈裟でもない)くらい忙しなくしているため大好き!な季節なのに楽しむ余裕がない。。苦笑
そんな私の心は到着する春物の新作に腕を通す事によって多幸感を感じてます。笑

さてCEMENTでは初登場、パリを中心に活動するY-PROJECTをご紹介致します。















デザイナーGlenn Martensはベルギー出身。
Y-PROJECTはそもそもデザイナーデュオGiles ElaoufとYohan Serafyの2人によって2011年にたち上げられたブランドです。
その後Yohanが他界し、彼らの1stアシスタントとして働いていたGlennがY-PROJECTを引き継ぐ形で再スタートをきる。
その後Glennの活躍によりY-PROJECTはLVMH prizeでのファイナリスト、その翌年には
ANDAM  フランス国立モード芸術開発協会(サンローランのアンソニーヴァカレロも過去に受賞)にてグランプリを受賞、瞬く間に注目のデザイナーへと駆け上がる。

パリでの買い付け中、Y-PROJECTを見に行くにあたり、私の中では「今っぽいすぎるかしら」と疑問符がずっと駆け巡っておりました。
今っぽいすぎるものって(マスと感じるもの)極力省く、あんまり興味が沸かないのですが、Y-PROJECTの洋服はアイデアは簡単だけどスタイリングのバランスの巧さが相まって妙なバランスでまとまってるのが興味を持った理由です。 
今っぽいすぎるっていうのはDemnaが仕掛けてメインストリームにあげた「ダサいのバランスが巧妙」なスタイル。
決して嫌いじゃないけど日本人がするとまんまダサい。 
(欧米コンプレックスではないですよ、念のため)そして絶対モテない。笑 
十分Y-PROJECTでもモテないのですが(笑)そこは料理の仕方で如何様にでもなるのが
私の考えるところ。











 












私の買い付けたルックの一部をあげてみました、特にお気に入りはライナーがシルバーで
ベージュのコート。 
写真だと全くわかりませんが、ライナーの内側に袖がついてるという謎のデザイン。
前で結んだり、後ろに通したり、、、
とにかく「考える洋服」が多いです。私の場合は「引き算しながらもその服のデザインを活かしてどう着るか、そして疲れない」を念頭に「考えてないように見せる」を心がけてます。 
なんだか難しい。笑
ぜひ手に取って見て、着てみて欲しいです。

考える洋服って刺激的。 

Tajima







Monday 26 March 2018

BIEL-LO 2018 SS

3月中旬いつもの自社展示会が終了(ほぼ)気づいたらもう4月もすぐ。
なかなか花見を見にいく事が出来ず、インスタグラムでのみなさまの
桜写真にイイね!をする毎日です。。

肌寒くてもニット一枚で出かけて平気な私。街ゆく視線が気になる(今更なのですが)から今はまだ「肌寒いかな」アピールをしながら春服を重ねて着ております。。私のニット好きは遡れば云々年。。。  手編みからデジタルまであらゆる形態のニットデザイナーと出会って来たのですが、今期はそのニッティング技術の高さから様々なハイブランドのニット生産もしておりますスペインのファクトリーブランドBIE-LOが到着してます。

BIEL-LOは25年の歴史を持つニットファクトリーParrillusが発表するファクトリーブランド。その高い技術により多くのヨーロッパブランドを顧客に持ち、マルニ、バレンシアガ等もそのリストに名前があがっております。Parrillus社のHPを拝見すると自社技術をこれでもかと見せつけてくる。そこにあるのは溶けてしまいそうな程に細くて甘い編み立てのニットから、重量感のあるニットまで。。とにかくその技術力と様々なデザインに沿わせるセンスが相まって今のParrillus社が成り立っているというのを感じる事ができます。

CEMENTでは気軽に取り入れやすいカーディガン、Tシャツ(ニットです)、靴下等をピックアップ。 






















ニットの始末がホントに綺麗で感動します。。。こちらはタンクトップです。



























私のお薦めはこのカーディガン、モヘアの軽さがクセになります。。。





















靴下のカラーも陽気なスペインならでは。

そして私のスタイリングはこんな。





 














CARDIGAN : BIEL-LO 
SHIRTS :  MASAO SHIMIZU (のちほどご紹介)
SHORTS : CITY (のちほどご紹介)

シャツのインナーがアームで透けてるのが残念ですが(シャツ汚せないのでね、、笑)
できれば素肌にシャツ、そしてカーディガンでちょっぴり色気で着てもらいたいですね。

しかし夕方になるとまだショーツは寒いかも。。。笑

Tajima

Saturday 3 March 2018

TOMOUMI ONO 2018SS 1st delivery.

梅も咲き始めてようやく長かった冬も終わりを告げようとしてる?と期待したいところ。
寒いの飽きましたね、極端な事言えば私、もうショートパンツ履きたいです。そんな事はさておき、TOMOUMI ONOより1st デリバリーが到着です。






















TOMOUMI ONO デザイナー小野智海氏は私と同い年の昭和52年組。彼の略歴をご紹介しますと、文化服装学院で洋裁を勉強後、東京藝術大学美術学部にて美術理論を学ぶ為入学し、後渡仏。渡仏後はオートクチュールの技術とデザインを学び、メゾンマルジェラ、ルフラン・フェラン(ベアトリス・フェランによって03年に立ち上げられたオートクチュールブランド。ベアトリスは16年よりロシャスのメンズ部門のアーティスティックレディレクターも務めている)の下で経験を積み帰国。帰国後より自身のブランドをスタートする。

小野さんのコレクションはハンガーにかかっているだけでも美しい。
私のお気に入りは3WAYで着られるニット。 





















なにが3WAYかって、ノースリーブ、スリーブだけ、その2つが組み合わさった長袖と

ありそうでないこの変化球。























この袖だけってのもスタイリングのハードルをあげてくれるので着る方も考える力が身につく。(それって大事だと思うんです。)






















薄手なのでパンツにインしても。

私はこんな感じでレザーのロングカフを腕周りにぐしゃっとレイヤードして長袖にニュアンスを与えるコーディネートがしたい。 
(レザーのロングカフはまた違う回で紹介します)


「考える洋服」を春の貴女のクローゼットにぜひ。


Tajima